2008年


2月 滋賀

そういえば最近、低地型カスミを見てないなぁ〜と思って比較的近い?滋賀へ行く事にした。

初日にレンタカーで回って、2日目に有尾類仲間と合流し色々ポイントを観察するつもりだったが・・
着いた当初は順調で春の空気を満喫したものの、昼過ぎあたりから雪が
チラホラと・・。15時頃には吹雪いてきて「レンタカースタッドレスはいてねえ!超寒みい!」で撤収。

初日は積雪は皆無だったものの2日目には20cm以上となり、結局2日目も
初日観た1箇所だけの観察で終了。
少し見れただけでも家でくすぶっているよりは百倍マシで楽しい。
アカガエルの卵塊がごっそり。 カスミが潜んでいた水場


水温8度、気温12度 成体♂7匹(水中) ♀1匹(陸上) 卵嚢1対と1個
かなり小さい個体群で最大全長9cm 平均値7.5cm (初日データ)

右はまだ膨らんでいない卵嚢。
付着端は、か細い枯枝。落ち葉下に産卵する。
初日の生息地 風景 2日目の同生息地 風景


3月東京都郊外


天気もいいし、子供も連れて野外観察に行ってみるか!

という事で、よく行く谷戸へ家族全員で出かけてきた。
私はサンショウウオ観察が目的だが、子供を連れての観察は初めてだし、色々見せてやりたいぞ。

家にこもって有尾類達に延々と餌をやり続ける休みとは明らかに嫁の対応も違うし(笑)。
晴天の下、原っぱで家族と食べる弁当は最高ですよ。

トウキョウサンショウウオは卵すら見れませんでしたが。
子供にオモチャにされる生物達
強く掴んではいかんよ!
被害にあった方々。ザリガニは
マッドパピーの胃袋に収納。
その他リリース。
越冬イモリ団子に当たったらしく
1振りで18匹入った。♂10♀8匹
延べ数25匹を見る事ができた。
カロチノイド不足の黄ハライモリ。
もっと甲殻類食えよ(冗)。
東京のイモリは少ないので全てリリース。

4月−5月

4月上旬紀伊半島へオオダイガハラを見に行く・・が目的地への道が通行止め。
日帰りの為、即撤収。

待ちわびたGW。
4泊5日で広島、富山へ観察に行く・・が最終日に山中にカメラを忘れる・・。
広島ではハコネ、ブチ、高カスミを確認。メチャクチャ暑く、生息地で気温20度
水温10.5度。
成体と卵嚢を多数確認、ブチ、高カスミでは産卵終期にあるようだった。
混生具合を自分なりに確認。

富山ではハクバとヒダを確認する。
ハクバは標高の低い場所では産卵終了した様子。
高い場所では残雪があり、産卵盛期で多数の個体を確認した。
産卵場所に向かう経路に特徴を見つけ、好まれる産卵場所を予想通り
当てられる事もでき、自分也には有意義で為になったと思う。

ヒダは最終日に適当な沢へ入り、居残りの♂を見つけた。
後肢は4指性で黄色斑紋が細かく密に入るタイプ。
ここで写真を撮ってその場に置いてきてしまったらしい。
貴重な画像も多かったのでショックは大きい・・。
富山も暑く、気温24度水温14度(ヒダの沢)。

10月

10月4,5日と兵庫県は朝来へ第5回オオサンショウウオの会へ参加する。
兵庫は学生時代に1ヶ月近く、山でサンショウウオを探しながら野宿していたのだが、その合間にブラックバスを釣りに行った銀山湖の近くである。(全く釣れなかったが)

1日目は講演会及び報告会、夜間観察
2日目はハンザキ研究所見学、オオサンショウウオ生息地の河川工事現場の視察等。

捕獲個体1 全体的におとなしい個体群 捕獲個体2 グッとくる体型(笑)
捕獲個体3 鰓が無くなったばかり マイクロチップ注入で流血

ハンザキ研内 展示施設
個人的には屋外施設より
興味深かった。
文献、書籍、過去の調査用具、写真等々
情報が満載。
ハンザキ研 屋外施設
国産、中国産と多くの個体が
ストックされている。
幼生の展示 繁殖用巣穴の観察
展示されている卵 1歳幼生
2歳幼生 かわいすぎる! 3歳幼生 まだ鰓が残る

2日目の生息地河川工事の現場見学。
暗中模索の中、市民や専門家、現場の人が協力してより良い環境作りに取り組んでいる。

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